今月初め、北海道苫小牧市の海岸にコククジラが漂着しました。
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コククジラは、主にメキシコのバハ・カリフォルニアにある南方の繁殖水域とベーリング海、チュコート海、ボーフォート海西部にある北方採餌水域の間を、ほ乳類としては最長の19,000km回遊する鯨として知られています。
かつての捕鯨によって、北大西洋の系統群はすでに絶滅しており、アジア側沿岸を回遊する系統では現在150頭しかいないとされているそうです。
水産庁のマニュアルに沿って設置された対策本部によると「詳しく解剖しないと分からないが、自然死の可能性が高いのでは」との事ですが、絶滅が危惧される種の原因として人間が少なからず関わっていることは確かなのでしょう。